CONTRACT SERVICE受託サービス
SERVICE03免疫学的発現解析
ELISA受託試験ならおまかせ!高精度・短納期で対応
試料に含まれるホルモン、成長因子、分化因子などを測定するため、標的を特異的に認識する抗体で補足し、
比色分析、発光、蛍光のいずれかの方法で検出することで、標的の濃度測定を行います。
OBMリサーチセンターでは、高感度なELISAキットを用いた、様々な物質の定量測定を行っております。
ELISAとは?
ELISA検査は、抗原抗体反応を利用した非常に特異性の高い検査方法であり、サイトカイン、ケモカインの産生、
増殖因子の発現、細胞外マトリックス、細胞内タンパク質などの定量に広く利用されています。
特定のタンパク質を試料間で比較するときに場合、ELISA法は定量性が優れているため、特にお勧めします。
お客様のご要望に合わせて、最適な測定方法をご提案いたします。
サンドイッチELISAと競合ELISAによる定量
サンドイッチELISA
サンドイッチELISAは抗原濃度の測定に用いられ、検出感度の高いイムノアッセイ技術です。
サンドイッチELISA法の原理は1つのタンパク質をそれに対する2種類の抗体を使って検出します。
検量線を精製された抗原の標準物質を使って作成することでサンプル中における抗原の絶対量を、
迅速かつ正確に判定することができます。
競合ELISAアッセイ
特定の標的に対して利用可能な2種類の抗体がない場合、競合ELISAを用いることになります。
競合ELISAアッセイはその名の通り、ラベルした抗原タンパク質に対して
ラベルしていない全く同じタンパク質を競合させることで抗原の相対量を測定します。
このアッセイでは、ホースラディッシュペルオキシダーゼなどの検出用の酵素を、
免疫原か一次抗体のいずれかを標識したものを用います。
- 特定のタンパク質を測定する場合、ELISA法は定量性が優れているため、試料間で比較するときになど特にお勧めします。
- ELISA法を使ったお勧めの試験
ELISA法は定量性に優れているため、薬物や食品抽出物などの細胞に対する作用を検討する場合などに有効です。例えば、作用を見るための指標となるタンパク質の発現をELISAにより測定して、そのタンパク質の発現変動を比較することでサンプル間での効果を調べます。
- 納期
- 試験開始より最短5日
- 試料
- 細胞培養上清、血清、血漿、組織/細胞の抽出タンパク質など
- 測定対象
- 様々な可溶性タンパク質、サイトカイン、ケモカイン、成長因子、分化因子、炎症制御因子、免疫グロブリン、リン酸化タンパクなどのシグナル伝達関連分子、アレルギー原因タンパク質、その他のホルモンなど
- 測定機器
- プレートリーダー(吸光・蛍光・発光) / MOLECULAR DEVICES SpectraMax® M3
受託試験の試験例
(当センターで実施)
IFN-α誘導能の高い試料をスクリーニングするため、ヒトリンパ球由来細胞株に、試料を暴露して48時間培養後、培養上清液を回収し市販のIFN-α ELISAキットにより測定した。
試料番号02がIFN-α誘導能が優れていることが確認された。
マルチプレックスアッセイ
(多項目同時定量解析)
BD社のBD™Cytometric Bead Array(BD™ CBA)により、
少量(25-50 µL)の1サンプルから標的の多種類のタンパク質(最大30種類)を
フローサイトメトリーにより多項目同時定量解析できます。
- 標的タンパク質に対する抗体がコーティングされた補足用ビーズと標識検出用抗体を用いて標的タンパク質を抗原抗体反応させた後、蛍光強度などをフローサイトメーターで測定し、補足用ビーズの特定と標識の蛍光強度を解析することで、標的タンパク質の濃度同時測定を行います。
- その他、Biolegend 社のLEGENDplex™ Multiplex AssaysやRayBiotech社のRayPlex® Bead Arrays等も取り扱っています。
市販の解析キットをご指定ください。メーカー名・製品名がご不明の場合は、弊所でお探しいたします。
- 納期
- 試験開始より最短5日
- 試料
- 細胞培養上清、血清、血漿、組織液・体液(涙、尿、汗)
- 測定対象
- 様々な可溶性タンパク質、サイトカイン、ケモカイン、成長因子、分化因子、炎症制御因子、免疫グロブリン、リン酸化タンパクなどのシグナル伝達関連分子、アレルギー原因タンパク質、その他のホルモンなど
- 測定機器
- フローサイトメーター / BD Accuri™ C6
抗体アレイ
アポトーシス、細胞ストレス、炎症、血管新生、免疫応答など生体内プロセスに関わるサイトカインやケモカイン、
成長因子などの標的タンパク質について、サンプル間における相対的な変化を同時測定できます。
ELISAと比較して、半定量(相対的な定量)ですが、同時検出できるタンパク質の種類が多く、
高感度で広いダイナミックレンジであることが特徴です。
- 複数のサイトカインやバイオマーカーの発現プロファイリング、異なる条件下での複数の標的タンパク質の発現量比較やスクリーニングや、標的となる機能が明確でない場合などにお勧めします。
市販の解析キットをご指定ください。
メーカー名・製品名がご不明の場合は、弊所でお探しいたします。
- 納期
- 試験開始より最短5日
- 試料
- 細胞培養上清、血清、血漿、組織/細胞の抽出タンパク質など
- 測定対象
- サイトカイン、ケモカイン、成長因子、プロテアーゼ、可溶性受容体など
- 測定機器
- 高感度化学発光撮影装置 / ATTO WSE-6100 LuminoGraph I


(当センターで実施)
試料による経時変化によるがん細胞への増殖抑制するプロセスについて、当センターでR&D社の抗体アレイキット(商品コード:ARY009)で35種類のアポトーシス関連因子の発現変化を同時測定することで調べた。
試料により細胞周期の進行を停止させるp21の上昇や抗アポトーシスタンパク質であるsurvivinの抑制などがみられた。
免疫学的染色
試料の曝露やUV、酸化ストレスなどによる細胞への影響や特定の細胞の存在などを可視化するため、
影響や存在を示すタンパク質に対して特異的な抗体を用いて発現細胞を検出して顕微鏡解析を行います。
市販の抗体をご指定ください。メーカー名・製品名がご不明な場合は、弊所でお探しいたします。
- 納期
- 試験開始より最短5日
- 試料
- 細胞 ※そのほかの場合、お問い合わせください
- 測定機器
- キーエンス BZ-X710 オールインワン蛍光顕微鏡

(当センターで実施)
細胞集団の中で、ある細胞表面マーカー陽性細胞を可視化するため、免疫蛍光染色をおこなった。
少数しか存在しない陽性細胞を検出した。