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1/14(金) 特別講演「障がいってなんだろう?」

今日はゲストスピーカーをお招きして特別講演を行っていただきました


お越しいただいたのは、特定非営利活動法人 自立生活センター・リアライズ 事務局長の鎮西様と、生活介護部門「生活介護パイオニア」のメンバーとその介助者の皆さま。

「生活介護パイオニア」では、すでに自立生活を送っている障がい者、または、目指している障がい者の方が中心となって、自分たちの権利を守るための活動、地域との交流を目的とした活動、バリアフリーの推進のための活動など、「障がいがあるからこそ出来る活動」に積極的に取り組み、障がい者と健常者が共に生きる地域を実現するための活動を行っておられます



「障害ってなんだろう?」をテーマに、鎮西様の生い立ちから、入院生活における人権、尊厳の保持という興味深いテーマを語っていただきました。

入院当時は今から10年以上も前ということもあり、リハビリ中心に「自分一人で出来ないことがダメである」という価値観が中心で、ADLを向上することが良しとされる時代でした。

ADLというのは、日常生活動作(Activities of Daily Living)のことで、日常生活を送るために最低限必要な「起居動作・移乗・移動・食事・更衣・排泄・入浴・整容」動作のこと。

簡単にいうと、障がいがあっても健常者と同じような動作ができるようにトレーニングしよう、という考え方です


しかし、就職しリアライズに通うようになってから、価値観の変化が訪れ、「自分の出来ないことに何時間も時間をかけて行うよりも、その部分は手伝ってもらいその分自分の人生を楽しむべきである」という考え方に変わったそうです

この話から医学モデル社会モデルの違いを学生にわかりやすく説明して下さりました。

医学モデルというのは、障がいは個人にあるものだとする考え方
鎮西様が入院当時に持っておられた考え方ですね。

これに対して社会モデルというのは、障がいがあることはその人の個性のひとつであり、その人々の生活を妨げる何かを「障害」ととらえる考え方のこと

例えば、車いすでの生活をされている方が、階段でしか登れない場所に出会ったとき、
医学モデルでは、足に障害があることが問題、と考えるのに対して、
社会モデルでは、車いすの方が登るためのエレベーターがないことが問題、と考えます。

要するに、障がいのない人を前提に作られた社会や環境のあり方・仕組みに問題があり、それを解消するのは社会の責務だ、という発想なんです

今は国際的にもこの社会モデルの考え方が重視されています


学生からも
「医学モデルと社会モデルの違いがよくわかった」
「障害は環境が作り出すものである」
「自立とは自分で行動・選択・決定・責任を持つことと学んだ」
「支援者と利用者の関係性について学び、寄り添えるような支援者になりたい」
などなど、意欲的な意見がでてきて、これから精神保健福祉援助実習に行くにあたり、大切な価値観を育む貴重な機会となりました


講義後メンバーの森様から、「私たちはヘルパーさんに助けられ生活しています。ヘルパーさんは20人いますが、人が足りません」という切実な思いや、
介助者の方からも、ヘルパーのやりがいについて、「多様な価値観に触れることで自分も色々な価値観を吸収出できて勉強になり楽しい」という思いを語ってくださいました。


最後に、支援者と利用者の関係性について、「支援者と利用者の前に人と人である」「人としての付き合い、そういった濃い関係性が支援の質を良くしている」と教科書では学べないまた説得力のある大切な思いを紹介してくださいました。

特定非営利活動法人 自立生活センター・リアライズのみなさま、誠にありがとうございました




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DATE:1/14(金) By 酒井

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